フィギュアにM-1、「後攻有利」のジンクスは本当か 「50音順」や「誕生日順」の見直しも検討すべき
人間の注意力には「予算」のように限界があり、スポーツの審判やプレゼンの審査員も常にハイレベルで集中できるわけではありません。注意力が枯渇したり、逆に温存されたりする結果、判定のブレや採点の偏りが生まれるケースについて、スポーツを題材に行動経済学・認知科学を研究する今泉拓氏が解説します。
※本稿は今泉氏の著書『行動経済学が勝敗を支配する 世界的アスリートも“つい”やってしまう不合理な選択』から、一部を抜粋・編集してお届けします。
※本稿は今泉氏の著書『行動経済学が勝敗を支配する 世界的アスリートも“つい”やってしまう不合理な選択』から、一部を抜粋・編集してお届けします。
注意力の枯渇による判定ミス
人間の注意力や集中力には予算や財布のように限界があることが知られています。スポーツにおいては、審判や審査員が、試合や大会全体で常に一定の判断をしているわけではない可能性が調査によって指摘されています。
野球やサッカーのような競技では、序盤に難しい判定をすると、注意力の枯渇によって終盤はミスジャッジが増えると考えられます。
野球では、ストライクとボールの判定について、この注意力の枯渇が示されており、序盤に重要度の高い判定を繰り返すと、試合の後半に判定ミスが増えることが知られています。
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