「朝起きたら足が…」女性を襲った恐怖の"感染症" 経験から悟った「病気から身を守る方法」とは?

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腎臓の主な働きは血液中の老廃物を濾過し、尿として体の外に排出することだ。このため、腎炎になり腎機能が低下すれば、本来、排出されるはずの水分が体に溜まり、むくみが起こる。

「むくみの原因は1つではありません。突然、足のむくみが起こった場合は、医療機関を受診し、原因となる病気がないかどうかを尿検査や血液検査などですぐに調べてもらいましょう」(菊池医師)

風邪は万病の元、は間違いではない

ちなみに、むくみが原因となる病気のうち、見逃してはいけないものとして、今回取り上げた腎炎のほか、心臓や肝臓の病気がある。

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最後になるが、風邪などを発症した際に「安静にすること」についても、医学的な見地から「とても大事」と、菊池医師は言う。

風邪の症状で受診する患者は、「最近、忙しかった」「あまり寝ていない」といった人がとても多いそうだ。

「感染症にかかったということは、それはすなわち体の免疫力が落ちているサイン。だからこそ、免疫力を回復させるために安静が必要なのです。大事なのは栄養と睡眠で、とくに睡眠はしっかりとるようにしてください」(菊池医師)

風邪は万病の元というのは、あながち間違いではない。風邪などの感染症になったときは、仕事をまずは忘れて、しっかり休むように努めたい。

本連載では、「『これくらいの症状ならば大丈夫』と思っていたら、実は大変だった」という病気の体験談を募集しています(プライバシーには配慮いたします)。具体的なお話をお持ちの方は、こちらのフォームにお送りください。
菊池 大和 きくち総合診療クリニック

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きくちやまと / Yamato Kikuchi

2004年、福島県立医科大学医学部卒。浜松医科大学附属病院にて初期研修医。磐田市立総合病院外科、国立がんセンター東病院呼吸器外科、湘南東部総合病院外科科長・救急センター長、座間総合病院総合診療科などを経て2017年、土日も診療を行う総合診療クリニックであるきくち総合診療クリニックを開業。小児から高齢者まで、救急医療も行い、あらゆる症状を診る「総合診療クリニック」が全国に広がることを目指し、啓発活動にも積極的に取り組んでいる。

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狩生 聖子 医療ライター

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かりゅう きよこ / Kiyoko Karyu

1966年神奈川県生まれ。立教大学経済学部卒。OA機器商社に勤務しながら週刊誌での執筆を始め、フリーランスライターとして独立。現在は健康分野(健康、医療、医学部教育など)を中心に書籍の企画・編集、取材、執筆をしている。著書に「ぐっすり眠る!37の方法」 (宝島社新書)など。

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