腎臓の主な働きは血液中の老廃物を濾過し、尿として体の外に排出することだ。このため、腎炎になり腎機能が低下すれば、本来、排出されるはずの水分が体に溜まり、むくみが起こる。
「むくみの原因は1つではありません。突然、足のむくみが起こった場合は、医療機関を受診し、原因となる病気がないかどうかを尿検査や血液検査などですぐに調べてもらいましょう」(菊池医師)
風邪は万病の元、は間違いではない
ちなみに、むくみが原因となる病気のうち、見逃してはいけないものとして、今回取り上げた腎炎のほか、心臓や肝臓の病気がある。
最後になるが、風邪などを発症した際に「安静にすること」についても、医学的な見地から「とても大事」と、菊池医師は言う。
風邪の症状で受診する患者は、「最近、忙しかった」「あまり寝ていない」といった人がとても多いそうだ。
「感染症にかかったということは、それはすなわち体の免疫力が落ちているサイン。だからこそ、免疫力を回復させるために安静が必要なのです。大事なのは栄養と睡眠で、とくに睡眠はしっかりとるようにしてください」(菊池医師)
風邪は万病の元というのは、あながち間違いではない。風邪などの感染症になったときは、仕事をまずは忘れて、しっかり休むように努めたい。
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