アップル「iPhone」、中国市場で値下げしテコ入れ 実売価格が2割引で、4月の販売台数18%増加

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「アップルが(異例の)値下げに踏み切ったのは、消費者の購買意欲を刺激して市場シェアを奪回するためだ」

そう解説するのは、市場調査会社カウンターポイントのシニアアナリストを務めるアイバン・ラム氏だ。

中国の個人消費はこのところ回復傾向にあるものの、消費者は高額の出費に慎重になっている。そのためアップルは、(ハイエンド商品であるiPhone の)適度な販促を通じて潜在需要を引き出す必要に迫られた。

スマホ市場に復帰したファーウェイは、ハイエンド市場でアップルからシェアを奪っている。写真は同社が4月に発売した「Pura 70 Ultra」(ファーウェイのウェブサイトより)

アップルにとって予想外の誤算は、中国の通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)がスマホ市場に劇的なカムバックを果たしたことだ。ファーウェイは2023年8月、自社設計の5G(第5世代移動通信)半導体を搭載したハイエンドスマホ「Mate 60シリーズ」を発売。中国のスマホユーザーの間で爆発的な人気を博した。

(訳注:ファーウェイはアメリカ政府の制裁の影響で、2020年秋から3年近くにわたり5Gスマホの新製品を投入できなかった。詳しくは『ファーウェイ「自社設計チップ」搭載拡大の衝撃』を参照)

ファーウェイ復活で思わぬ痛手

その後、ファーウェイはミドルクラスの「nova 12シリーズ」、ハイエンドの「Pura 70シリーズ」など、5Gスマホの新製品を続々と発売。同社の全面復活により、中国スマホ市場の構図は大きく変わった。

IDCのデータによれば、中国市場における2024年1~3月期のメーカー別市場シェアは、首位が栄耀(Honor)で17.1%、第2位がファーウェイで17.0%、第3位がOPPO(オッポ)で15.7%、第4位がアップルで15.6%、第5位がvivo(ビボ)で14.6%となっている。

本記事は「財新」の提供記事です。この連載の一覧はこちら

ファーウェイが2023年10~12月期の第4位(市場シェア13.9%)から順位を2つ上げたのに対し、アップルは首位(同20.0%)から3つも順位を下げた。IDCの郭氏は、ファーウェイの躍進がアップルに与えた影響をこう分析する。

「復活後のファーウェイの売れ筋はMateシリーズやPuraシリーズなどのハイエンド機種だ。ミドルクラスはあまり売れていない。それだけに、ハイエンド市場で競合するアップルが最も大きな痛手を受けた」

(財新記者:覃敏)
※原文の配信は5月29日

財新編集部

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Caixin

2009年設立の財新は中国の経済メディアとして週刊誌やオンライン媒体を展開している。“独立、客観、公正”という原則を掲げた調査報道を行い、報道統制が厳しい中国で、世界を震撼させるスクープを連発。データ景気指数などの情報サービスも手がける。2019年末に東洋経済新報社と提携した。(新型肺炎 中国現地リポート「疫病都市」はこちらで読めます

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