東大合格者語る「答え見て解く」と成績上昇のなぜ 社会人でも超役立つ「コスパ重視」の勉強法

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

いかがでしょうか。問題の解き始めの部分だけを書いたあと、すぐに答えを見て確認し、その書き出しが合っていればOKというやり方でしたね。

これなら短時間で大量の問題に触れることができ、なおかつ間違えたまま解き進めるという時間のムダをなくすことができます。答えをすぐ見るのは、目的次第では有効な方法になるのです。

私はこれを「時短勉強法」と呼んでいますが、いろんな場面や目的に応じて活用できるメソッドです。

このやり方がいちばん生きるのは、暗記に取り組むときでしょう。どんな勉強でも暗記はつきものですが、やり方次第で大きく効率に差がつきます。

例えば英単語の意味を赤シートで隠して暗記していた人は多いと思いますが、みなさんは思い出せないときに、どのくらいの時間が経ってから、答えを見るでしょうか?

3秒考えて浮かばないときは答えを見る

ここで「もうちょっとで思い出せそうなのに……」と粘ってしまうのは時間のムダです。

私は生徒に暗記の指導をするときには、いつも「3秒考えて出てこなかったら答えを見よう」と言っています。最低でもそのくらいの速さで頭から出てこないと、本当に使える知識とは言えないからです。

車の運転でも、道路標識を見て「えーと、どんな意味だっけ……」と考えながら走り続けるのは危険ですよね。自分の生年月日を聞かれて答えるくらいの速さでスッと出てこなければ、本当に覚えたとは言えません。

また、暗記は回数がものを言うので、短時間で何周もしたほうが効率は上がります。単語100個の暗記で1周に10分かけるより、5分で2周をパッパッと回したほうがいいのです。

時短勉強法が生きるのは、暗記だけではありません。記述式の問題を解くときでも、有効な方法です。

「~の理由を答えよ」「~について説明せよ」のような記述式の問題を解く際に、細かい言葉遣いや字数制限にとらわれてしまい、答えはわかっていても、時間をとられることがあります。

そんなときは、解答にキーワードとして含まれる単語や要点だけを書けたら、そこで終わりにして、答えを確認するのです。

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事