「部下がぐんぐん成長する上司」がしている質問 能力を最大限に引き出す「気づき」の力

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リーダーの質問力を高めるメソッドとしては、解決のための資源を見出し、行動を促すための目標達成マネジメント「コーチング理論のGROWモデル」が最適である。

リソースを生み出すための質問は、部下の思考・視野を広げるのに役立つ。部下はさまざまな角度の質問に繰り返し応えることにより考えが整理され、新たな気づきを得る。

それを踏まえて、リーダーは部下が目標と現状のギャップを把握できるよう促す。そのギャップを埋めるための施策を考えることで、部下は具体的な行動に移せるようになる。

「気づき」は最高の能力を発揮するために役立つ

エグゼクティブコーチングのパイオニアであるジョン・ウィットモアは、著書の中で「気づき」が最高の能力を発揮するために役立つことだと強調している。気づきとは、ひらめきを得ることだ。

ひらめきはこれまで見落としていた物事や自分の周りで起きていることがヒントとなり、多角的な質問によって育まれる。したがってリーダーに必要なことは、気づき、やる気、創造性を引き出す質問を見つけることにある。

とはいえ、部下に質問を投げかければすぐに完璧な答えが返ってくるわけではない。部下の頭の奥底にはアイデアのヒントがあるものの、的確に表現できないことが多い。そのため、リーダーには部下の潜在力を開花させる投げかけが必要なのだ。

Goal(目標)、Reality(現状)、Resource(資源)、Options(選択肢)、Will(意志)の頭文字を並べたGROWモデルは、このステップで質問を進めることにより、目標達成につながる具体的なプロセスにつなげることが可能となる。

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