村山斉・東京大学数物連携宇宙研究機構長--「わかりたい」が原動力、人に説明する能力を高めよ《世界で活躍する研究者の条件》

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 一方で、大御所でもダメな発表だと、がんがんたたかれていた。つまり、今、優れた発表ができるか、論文を出せるかが大事で、肩書は関係ない。研究者として、皆が対等でフェア。それは厳しさもあるけど、誰にでもチャンスがある。そこがすごくいい。

--数物連携宇宙研究機構では、午後のティータイムに全員参加で異分野の研究者が議論します。この狙いは?

米国での体験が基になっている。たとえばプリンストン高等研究所では歴史家や芸術家も参加してのティータイムがある。一流の専門家からいろんな話を聞くのは刺激的だ。
 
 研究者にとって大事なのは、「これは面白いな」という素朴な心や探求心。違う分野の話を聞いて、面白がることには心を若く保つ効用がある。
 
 同じことを長く研究していると、時に行き詰まる。しかし、人に伝えることで、自分の中に最初の驚きや探求心がよみがえってくることがある。そして自らの研究の価値や意味を再発見できる。
 
 そのためには、説明が上手でないといけない。どんなに優れた研究結果でも説明がよくないと誰も評価してくれない。もちろん英語力も必須だ。

むらやま・ひとし
1964年生まれ。東大大学院修了。素粒子理論の世界的リーダー。東大数物機構長として宇宙の謎に挑む。UCバークレー校教授を兼任。

(撮影:ヒキダトモヒコ)

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