「セクシー田中さん」報告書に批判殺到の根本原因 日テレ、小学館の報告書で当事者の証言が相違

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7・8月になるとラリーの中身はさらに詳細になります。要望を伝えても直らない、それでさらに詳しく説明を加えるという循環が起きています。原作者からの要望はこの頃には指示に変わり「脚本家による変更は不可」とまで伝えるようになります。

原作者が脚本家の変更を求めた経緯

この間、いくつか決定的な問題が起きます。ひとつは第3話の脚本で「ハリージ衣装でドラムソロを踊る」となっていた問題です。ベリーダンスの歴史的、文化的背景としてありえない演出なので修正を求めたところ、ドラマ制作側は「すでに撮影を終えている」と虚偽の理由で修正できないと伝えます。

実際はその5日後に撮影が行われ、それが発覚したことでその3日後に撮り直しが行われ手打ちになります。原作者はダンスの混乱の原因は、舞踊を脚本家が勝手に変えたことに起因していると憤慨します。そして、「脚本家は8~10話もう他の人に変えてして欲しいです。さすがにそろそろ限界(原文ママ)」と日テレに伝えます。

その後、第9話の脚本に創作シーンが加えられたことから原作者が脚本家の交代を求め、10月22日に日テレがそれに応じます。これが小学館の報告書から読み取れる原作者に起きた事態のあらましです。

一方で、この問題はドラマの制作現場から見ると違った形に見えます。

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