「セクシー田中さん」悲しい出来事の裏にある現実 ドラマ関係者のバッシング過熱に感じること
悲しい知らせに、多くの人々が心を痛めたのではないでしょうか。1月29日夕方、「セクシー田中さん」「砂時計」「Piece」「Bread & Butter」などで知られる漫画家・芦原妃名子さんが栃木県内で亡くなったことが報じられました。
26日に芦原さんがブログやXに昨秋放送のドラマ「セクシー田中さん」(日本テレビ)で、ラスト2話の脚本を担当することになった経緯を公表してからわずか3日。そこでは、時系列に沿ったやり取り、当初の条件、加筆修正の労力、戸惑いや無念などがつづられていました。
しかし、それを見たネット上の人々は、同作の脚本家が昨年末、自身のインスタグラムに、「最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり、過去に経験したことのない事態で困惑しましたが、残念ながら急きょ協力という形で携わることとなりました」などとコメントしていたことに注目。芦原さんが要望して書いたのではなく、労力や無念があったことを知った人々が、「許さない」「名前を覚えたからな」などと脚本家を責めるような声を上げていきました。
「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい」
これを受けて芦原さんは28日に投稿を削除し、Xで「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい」と謝罪。真意が伝わらなかったうえに、自分の発言が人を攻撃するにきっかけになってしまったことへの心痛は、私たちの想像を超えるものがあったのかもしれません。
今回の件は26日から現在までさまざまな記事で報じられていますが、実写化やドラマ制作の本質を掘り下げたものはほとんどなく、だからこそ個人への攻撃につながっているような感があります。もちろん芦原さんが亡くなったことと一連の件に直接関係があったとは断言できないのですが、タイミング的にまったくの無関係とも言えないと感じられるのも事実。ここでは漫画や小説をドラマ化する際、関係者の間などで問題になりやすいところなどを挙げつつ、考えられる対策などを探っていきます。
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