もし、今勉強から心が離れているとしたら、一旦、子どものレベルにあった内容に落としていく必要があります。そのほうが、復活が早いです。
子どもの感受性は大人が思っている以上に強いことを知っておく必要があります。子どもの心を無視して、土足で心に踏み込んで、平気で傷つくような言葉を使う大人も世の中にはいます。基本的に、聞いていて心地悪い気分になる言葉は使わないほうが無難です。このような言葉を継続して使われると、いつしか子どもをできない状態に“洗脳”しかねません。
ネガティブな言葉は、自分で言っても心を蝕む
一方、子どもの中には自分を卑下してネガティブ発言をする子もいます。かつて中学生を指導していたときに、ネガティブ発言をよくする子がいました。「僕は数学が苦手でできない」と頻繁に言っていたのです。そのようなときに、ただ「ネガティブな発言をすることは良くないよ」と言っても効果はありません。そこである会話をしたら、その後は一切言わなくなり、前向きに勉強に取り組み、数学がぐんぐん伸びていきました。それが次の会話です。
この会話ではネガティブ発言をやめることを伝えていません。「こうしたらどうなると思う?」という問いかけだけです。これで子どもは実感できたようです。ネガティブな言葉は大人によっても、自分で言っても、心を蝕んでいくことがわかると思います。
以上、子どもを勉強嫌いにさせる5つの項目についてお話ししてきました。このうち複数個を継続して行えば、ほぼ確実に勉強嫌いな子が誕生します。そうならないための対策は、ただ一言、「やらない」というだけです。
勉強好きにする必要はありません。勉強嫌いにさせないことだけを考えてみてください。すると子どもは、自力で勉強するようになっていきます。
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