山中に違法な繁殖場「悪徳ブリーダー」偽装の手口 問題業者を野放しにするなら法改正も意味ない
しかし「数値規制」が始まって以降、各自治体における法の運用には、大きな格差があると筆者は感じています。
厳しい対応をしている自治体もあるものの、具体的な手順や条件について定めていない、業務多忙や職員数・獣医師職員の不足などを理由に、法の運用がなされていないところが多いのです。
そのため、前述のような数値規制の偽装をする悪徳ブリーダーがまだまだ多く存在しているのが現状です。
問題飼育で命を奪われる犬猫
悪徳ブリーダーのもとで飼育されている犬や猫の苦しみは、時間の経過とともに増していきます。命を奪われてしまうことさえあります。
各自治体により置かれている状況や問題は違いますが、監視体制の確立は急務だと考えます。数値規制の徹底、想定される偽装への対策など「監視の目」を強化し、法を順守できない悪徳ブリーダーは排除していかなければ、何も変わりません。
法の運用は、「動物の権利や命を保護するため」「劣悪な環境での繁殖・販売を防ぐため」には必須です。最後に数値規制の具体例を示しておきます(※外部配信先では表を閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。
今年6月から完全施行される第1種動物取扱業者に対する数値規制。各自治体の動きを注視していく必要があるでしょう。
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