映画「あぶない刑事」"前期高齢者"が大活躍の背景 ドラマや映画で中年・シニアの主人公が増えている

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あぶない刑事
オープンカーを乗りこなす柴田恭兵(左)と舘ひろし(画像:YouTube「東映映画チャンネル」より)

5月24日、映画『帰ってきた あぶない刑事』が公開された。

オリジナルドラマ(『もっとあぶない刑事』含め)が放送されたのは、1986年から1989年。劇場版もコンスタントに制作され、2016年、『さらば あぶない刑事』でついに、タカとユージの定年退職による警察官人生最後の活躍が描かれた。これで本当に「さらば」になるのかと思っていたが、まさかの8年後、2人は探偵になって戻ってきた――。

「かっこいい…」と思わず漏れる感嘆の声

サイコー! そうカタカナで書きたくなるような興奮が残る。ユーモアとアクション、そしてロマンス、気障な台詞。昭和、平成と愛された「あぶ刑事」の、愛すべきすべての世界観を抱きしめながら、タカとユージが2024年に降臨し、横浜を疾走する――そんな映画だった。

鳴ってほしいところで柴田恭兵による挿入歌『RUNNING SHOT』が鳴る。笑いたいところで2人のユーモラスな掛け合いがある。 走ってほしいところでユージ(柴田恭兵)が走り、撃ってほしいところでタカ(舘ひろし)が撃つ(しかもバイクに乗りながら!)。

エンディングも「最高!」と拍手したくなる嬉しいシーンで終わる。 軽快でテンポの良いストーリー展開は、期待を一切裏切らず、劇場は笑い声や「うぉっ」「かっこいい……」という感嘆の声が漏れ聞こえていた。

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