「衣装箱に鉄アレイ」入れて捨てる人に言いたい事 「ごみと掃除の習慣」は人生の縮図といえる訳

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

こう考えると、「ごみが人生の縮図」だっていうのも、あながち言い過ぎじゃないというか、むしろちょっとうなずけるんじゃないかな。自分の出したごみを振り返って、今の自分の生活を、そして人生を振り返ってみてほしいです。

もし誰も掃除をしない世界があったら

日本の小学校や中学校では掃除の時間があります。せっかくチャンスがあるのに、どうしたらラクに楽しく掃除ができるか、掃除をするとどんなにいいことがあるのかといったことはあまり教えられていませんよね。

ですから、「掃除をしましょう」と言うと、

「どうして掃除をしなくちゃいけないんですか?」

『世界一清潔な空港の清掃人と日本一のごみ清掃員をめざす芸人が見つけた「ごみと掃除と幸せな人生」』(三笠書房)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

子どもならこんな質問をしてくるかもしれません。子どもは素直ですから。でも大人でも、言わないだけで同じことを思っている人はいるかもしれないですよね。

極端なことを言えば、生活の中で掃除は義務ではありませんから、「掃除をしなくても生きていけます」。

でも、想像してみてください、誰も掃除をしない世界を。

道はポイ捨てされたごみであふれ、あっという間に町全体がごみと悪臭でいっぱいになるでしょう。

人間は食べなければ生きていけませんが、家のキッチンも雑菌だらけ。そんな場所でつくられた料理が、ホコリまみれのテーブルに運ばれてくるとしたら……。その料理をあなたは食べられますか? 想像するのもいやでしょう。

そんな世界で生きていきたいと思いますか? 生きていけるかもしれませんが、生きた心地はしませんよね。まるでホラー映画の世界です。

滝沢 秀一 ゴミ清掃員、お笑い芸人

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

たきざわ しゅういち / Syuuichi Takizawa

1976 年、新潟県生まれ。1998 年に西堀亮とお笑いコンビ「マシンガンズ」を結成。2012 年、お笑い芸人の仕事を続けながらゴミ収集会社に就職。オンラインコミュニティ「滝沢ごみクラブ」を立ち上げ、環境にまつわる啓発活動にも携わる。2020 年、環境省「サステナビリティ広報大使」に就任。また2023 年にはクーリエ・ジャポン「世界が注目した日本人100 人」にも選出される。『このゴミは収集できません』(白夜書房)、『ゴミ清掃員の日常』(講談社)他、著書多数。2023年、フジテレビ「THE SECOND」にて準優勝。

この著者の記事一覧はこちら
新津 春子 環境マイスター 世界一のカリスマ清掃員

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

にいつ はるこ / Haruko Niitsu

1970年、中国残留日本人孤児二世として中国・瀋陽に生まれ、17歳のときに来日。1995年、日本空港テクノ(株)入社。1997年に(当時)最年少で全国ビルクリーニング技能競技会一位に。以降、羽田空港ターミナル清掃の実技指導に加え、「環境マイスター」として環境整備に貢献。2018年、ハウスクリーニング事業を立ち上げ、一般家庭にも清掃技術を提供。NHKテレビ「プロフェッショナル 仕事の流儀」に5回にわたって取り上げられ話題を呼んだ。2022年、日本空港ビルデング(株)の業務も兼務し、国内外向けの講演会、清掃用品の商品開発、YouTube配信、本の出版等多方面で活躍中。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事