日本人を襲う「トランプ2期目」に起こるヤバい事 日韓エリートが今密室で話していることは?

拡大
縮小
ドナルド・トランプ
日本人は「もしトラ」の真の危険性にまだ気づいていないのかもしれない(写真:Hannah Beier/Bloomberg)

ドナルド・トランプのアメリカ大統領復帰は、北東アジアにおける核軍拡競争につながるのかーー。トランプによる大統領選勝利がもたらす可能性の中で、日本で最もオープンに議論されないのがこれだが、実は密室ではこの「暗い未来」について真剣に語られている。

「アメリカ・ファースト」政策への懸念

最近、筆者が日本に長期滞在した際、日本の政策立案者たちとの会話で最も好まれた話題は「もしトラ」、つまりトランプが再び大統領になった場合の日本の運命についてだった。

日本の外交エリートたちの脳裏には、もしトラによる多くの不穏なシナリオが浮かんでいる。ウクライナ戦争でのロシアへの事実上の降伏とその中国や北朝鮮への影響、すべての中国製品に60%の関税を課すこと、日本とヨーロッパに対してさらに広範な関税を課すこと、アメリカ軍による海外駐留に対する巨額な支払いーー。

こうした「アメリカファースト」の動きはすべて、トランプの過去の行動や現在の宣言からすればもっともらしく、可能性さえある。それでも日本の政府関係者は、故安倍晋三首相のやり方ーートランプに媚びへつらい、金を払い、トランプのアドバイザーとの絆を深めるーーに従って、どうにかトランプをコントロールできると確信している、と主張する。

「トランプの初任期の時と同じように、トランプ抜きで国防・安全保障チームと事前にいい関係を築いておけば、それが助けになる」と、日本の元外務省高官は語る。

関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
【田内学×白川尚史】借金は悪いもの?金融の本質を突く教育とは
【田内学×白川尚史】借金は悪いもの?金融の本質を突く教育とは
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT