日本人を襲う「トランプ2期目」に起こるヤバい事 日韓エリートが今密室で話していることは?

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しかし、韓国が核武装の道を歩んだ場合、日本はどう対処するのかという質問に対しては、その確信は弱まった。「韓国が核兵器を持てば、日本は必ず核兵器を持つことになる」と、最近韓国訪問から帰国した首相補佐官の1人はこう明かした。

第二次トランプ政権ではアメリカに頼れない

安倍元首相と岸田元外相、そして民主党の顧問を務めたことのある別の外交政策幹部は、さらに踏み込んだことを言った。同氏は、日本は韓国と共同で核兵器を開発すべきだと語った。日韓両国の過去の歴史を考えれば、政治的に不可能ではないにせよ、それは急進的な考えである。

だが、この幹部が指摘するように、共同開発は戦略的にも技術的にも理にかなっている。日本も韓国も、第2次トランプ政権下では、中国、北朝鮮、ロシアからの差し迫った脅威にさらに直面することになり、もはやアメリカに拡大抑止力を頼ることはできなくなる。

技術的には、韓国が政治的に早く動くことができる一方で、日本はすでに核分裂性物質(使用済み核燃料を再処理したプルトニウムの備蓄)を保有しており、H-2ロケットやH-3ロケットの長距離運搬システムの可能性もある。

外務省の元高官は、「私たちは、誰がアメリカを主導しているかという現実を直視しなければならない」と語った。「われわれにはそれを変えることはできない」。

ダニエル・スナイダー スタンフォード大学講師

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Daniel Sneider

スタンフォード大学ショレンスタインアジア太平洋研究センター(APARC)研究副主幹を務めている。クリスチャン・サイエンス・ モニター紙の東京支局長・モスクワ支局長、サンノゼ・マーキュリー・ニュース紙の編集者・コラムニストなど、ジャーナリストとして長年の経験を積み、現職に至る。

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