「あなたは私?」と虜にする文章を書く究極のコツ 全員に向けて浅く刺すなら「広いあるある」が有効
ここで登場する
宮城リョータ①(漫画『SLAM DUNK』のキャラクター)
ゴブリン突撃部隊②(カードゲーム『遊戯王OCG』のモンスター)
杉下右京③(ドラマ『相棒』の主人公)
はすべての人間が知っているとは言い難く、記事の内容に全く関係がない固有名詞です。
しかし、「ある特定の誰か」に向けて「狭いたとえ」を出すことで、「この文章は俺にだけ向けられている」という特別感が出ます。
重要なのは、固有名詞だけで攻めるのではなく、誰にでもわかるネタの中に固有名詞を「忍ばせる」ことです。
書き手を表現できる手段としても
こちらは「特定の誰か」を決めずに「人間の脳に思い浮かぶいけ好かないサウナー」をたとえて言語化した文章なのですが、「声デカい」「顔の圧ヤバい」「目バッキバキ」というぼんやりとしたイメージの中に、『嫌われる勇気』『夢をかなえるゾウ』『人は話し方が9割』と、本のタイトルを限定して挙げています。この部分は「自己啓発本」と置き換えても成立するのですが、あえて固有名詞を使うことで、読者のイメージがより鮮明になると考えました。このように「広いあるある」の中に「狭い固有名詞」を混ぜていくのがポイントです。
また、固有名詞は書き手がどんなカルチャーに触れてきたかを表現できる手段でもあります。M-1グランプリ2023で優勝した令和ロマンも、固有名詞をとても上手く使い、大勢のファンを獲得している芸人です。
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