大谷の"番記者"が語る「ドジャース移籍」の狂騒 「予期しない道を選ぶ」大谷ゆえの混乱と納得

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

サム 契約内容に衝撃はあったけど、ドジャースを選んだことに驚きはなかった。理に適いすぎている選択だから。

ドジャースがこの数年のプレーオフで不甲斐ない結果に終わったのは、大谷を獲得する上では幸いしたかもしれない。いかに大谷を必要としているかを示すことになったから。大谷は必要とされる場で力を発揮するタイプ。

驚いたのは、ドジャースと合意する前に、大谷サイドがエンゼルスのところに行って、ドジャースの提示額に合わせるか、もしくはそれを超える額を提示する気があるかを尋ねたことだね。結局、エンゼルスは断ったけど。

個人的には、エンゼルスに残留する可能性は低いと思っていた。でもエンゼルスが大谷サイドの要望に応えていたら、チャンスはあったかもしれない。

色々な面で、大谷という選手は予想しづらいところがあるのは分かっている。だから、ブルージェイズを選んでいたとしても、驚きはなかったと思う。

ドジャースは、大谷にワールドシリーズ優勝を狙うチャンスを「保証」してくれる。ほかにも大谷がドジャースを選ぶべき理由はいくつもあるけど。契約についても納得がいく。両サイドにとって良い内容だと思う。

野球以外には関心がない?

ディラン 大谷はもっともらうべきだよ。現役中に年200万ドルしか受けとらないのは、低すぎる。お金の価値は時間とともに低下するしね。

文化の違いもあるかもしれない。この国で育ったら、グーグルのような大企業が社会に与える悪影響を目の当たりにする。メディア業界も、そういう大企業にめちゃくちゃにされた。

だから、(アメリカ人選手なら)たとえお金がいらなくても、そういう連中に白紙の小切手を渡すくらいなら、慈善事業にでも寄付しようって気になる。

(ドジャースを所有する投資会社の)グッゲンハイムは、宝くじを当てたみたいな気になったんだろうな。そして、それで得た金を、1週間に一度以上投げたことのない小さな投手(山本由伸)や、健康でいられたことのない投手(タイラー・グラスノー)に無鉄砲につぎ込んだ。

通常なら彼らが絶対にやらないことだけど、自分たちの金じゃないとなった途端に、「とことん使うぞ」ってなった。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事