2017年の入団会見でも見せた大谷翔平の「気配り」 ファンの心をわしづかみにした「祝福の言葉」

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エンゼルススタジアム
2017年12月9日、大谷翔平のエンゼルス入団会見では大歓声が沸き起こった(写真:ヒデ/PIXTA)
日本ハム時代から大谷翔平を10年以上追い続け、8度の単独インタビューを行ったスポーツニッポン新聞社MLB担当記者の柳原直之氏。同氏によるノンフィクション『大谷翔平を追いかけて 番記者10年魂のノート』から抜粋、3回に渡って紹介します(一部・加筆しています)。
第2回は、「2016‐2017シーズン パ・リーグ優勝、日本一、念願のメジャーの舞台へ」です。

予期できなかったエンゼルス入団

2017年11月末。渡米した大谷を追いかけるように、急きょ私の米国出張が決まった。目的はもちろん大谷の動向取材。

大谷がメディカルチェックに訪れることを警戒し、トミー・ジョン手術の総本山として知られるロサンゼルス市内の「カーラン・ジョーブ・クリニック」には、既に在米の日本記者が大挙して押し寄せていた。

そのほかにも大手エージェント「CAA(クリエーティブ・アーティスツ・エージェンシー)」の事務所前にも大量の報道陣が出待ち。私は米国駐在の通信員と複数人体制で臨み、マークの薄かったドジャースタジアム、エンゼルスタジアムや近隣の大学のグラウンドにも足を運び、大谷の足取りを追った。

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