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ライフ #大谷翔平を追いかけて

2017年の入団会見でも見せた大谷翔平の「気配り」 ファンの心をわしづかみにした「祝福の言葉」

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  • 柳原 直之 スポーツニッポン新聞社MLB担当記者
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12月25日。札幌ドームで「惜別会見」が開催された。栗山監督にラストボールを投げ込むセレモニーでは、サプライズでエンゼルスのユニホームを着用。無料開放された会場に集まったファンは約1万3000人。最後はスタンドからの手拍子が鳴り響き、自らの登場曲の中で退場した。

「(普段は)あんまりウルっとこないけど……。(ナインからのメッセージをまとめた)ビデオを含めて良かった」。目頭は熱くなったがこらえた。「野球だけに没頭できた5年間だった」。

大谷は人をイジるのがうまい

大谷らしく、最後まで笑顔でファンに別れを告げた。

大谷の天真らんまんな人柄は、米国でもきっと愛される。大谷は人をイジるのがうまい。2015年シーズン中の鎌ケ谷での練習日。大谷がニヤニヤしながら私に近づきこうつぶやいた。「有原さんが"最後にひとつだけ"と言ってから、たくさん質問するのはやめてほしいと言っていましたよ」。

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笑いながら練習に戻る大谷にあっけにとられた。この2017年もそうだった。

ある日の西武戦後。メットライフドーム(現ベルーナドーム)の長い階段を上りながら取材していると、大谷の右足首と接触。「あー、痛い。今ので痛めた。あー、痛い」と大声。かなりオーバーなリアクションだが、開幕前に痛めた箇所だけに笑えず平謝り。それを見て大谷はいたずらっぽく笑った。

野球だけでなくこのキャラクターも、もっと伝えていきたいと感じた。

この12月に私は北海道総局から東京本社スポーツ部への再異動を拝命。日本ハム担当からMLB担当になることが正式に決まった。当時のMLB担当は、先輩記者のキャップと私の2人体制。大雪が降りしきる札幌を後にして、東京都内を拠点に新たな生活が始まった。

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