任天堂の岩田社長とのやり取りで活用した"柔術" 仕事における「相手を理解すること」の重要性
岩田氏との“柔術”のようなやりとり
岩田氏と私はビジネスについて深く語り合い、時に意見が折り合わないこともあった。だが話し合いを進めながら、私たちは必ず解決策を出し、それが会社にとって素晴らしい結果となっていた。
私が自分の考えを押し通したと言ったほうがいいのかもしれない。ただし粘り強く、かつ相手の気持ちを汲みながらこれを行った。
私はビジネスを“柔術”みたいなものだと考えている。アイディアを押したり引いたりしながら、周囲の支持を集めていくうちに、自然と弾みが付いてさらに前に進む。
岩田氏が最初にガンの診断を受けて、最初の手術を行ったのは2014年夏のことだ。彼がまだ入院中に、私は世界戦略会議に出席するため日本に行くことになった。せっかく出張で行くのだから、岩田氏に見舞いに伺っていいですかと尋ねてみた。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら