社歴を重ねた実務家社長が戦略で暴走する理由 「既存事業のテコ入れ策」ばかり見えすぎる罠
さらに、本書では、戦略の「成功」を10年から25年の超長期で捉えます。
超長期で戦略を見極める
短期の成果に引きずられると「これも戦略、あれも戦略」となってしまいますが、超長期で成否を見極めれば、「これが戦略」という決定版が浮かび上がってくるのです。
上記の「経営戦略」の定義は、超長期の視座を前提とすることに注意してください。
最後に、基本フレームワークを掲げておきます。
業績は、ノイズの影響を受け、管理ミスに足を引っ張られますが、基調は需要や供給を左右する外部環境によって決まります。
もちろん、外部環境に翻弄されてばかりでは能がありません。
それゆえ、外部環境と業績数値の間に介在する経営戦略が、脚光を浴びるのです。
その戦略は長いプロセスで、最上流の時機読解を日々の作業とし、論理立てを経て、資源配分に結実します。
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