目指すなら今?行政書士「外国人支援」の深い魅力 外国人コミュニティーの「縁の下の力持ち」に密着

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東京都の場合、届出済行政書士は2836人(2024年4月現在。東京都行政書士会による)で、この数は増加している。それでもまだ需要はあるし、とくに地方では足りないという。外国人の中に飛び込んでいってコミュニケーションを楽しめる人なら、きっとうまくいくのではないだろうか。

「まずは人間関係を築くこと。異文化交流ですよね。外国人を日本人と同じように見て、接することができるなら、とてもいい仕事だと思います」

「まずは人づきあいから。人間臭い仕事です」と語る恩田さん(筆者撮影)

そして心がけているのは「その国のバックグラウンドをしっかり把握すること。それに政治と宗教の話はしないことですね」と恩田さんは言う。加えて、

「日本人の価値観と違うところには怒らないようにしています。時間にルーズとか(笑)」

これから花形の職業になるかもしれない

気になるのは収入だが、日本行政書士会連合会が発表している報酬額の統計データによれば、在留資格に関する仕事の1件あたり平均額は以下の通りだ(2020年度)。もちろん報酬額は行政書士によって差があるし、こうした案件をいくつも同時並行して進めていくのが普通だ。

在留資格変更許可申請(就労資格)……9万5378円

在留資格変更許可申請(経営・管理)……15万9258円

在留期間更新許可申請(就労資格)……5万4447円

永住許可申請……13万1527円

少子高齢化による労働力不足を埋めるため、これからも外国人材は増えていく。彼らの在留資格を扱う行政書士はもしかしたら、花形の職業になっていくかもしれない。

室橋 裕和 ライター

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むろはし ひろかず / Hirokazu Murohashi

1974年生まれ。週刊誌記者を経てタイに移住。現地発の日本語情報誌に在籍し、10年に渡りタイ及び周辺国を取材する。帰国後はアジア専門のライター、編集者として活動。「アジアに生きる日本人」「日本に生きるアジア人」をテーマとしている。主な著書は『ルポ新大久保』(辰巳出版)、『日本の異国』(晶文社)、『おとなの青春旅行』(講談社現代新書)、『バンコクドリーム Gダイアリー編集部青春記』(イーストプレス)、『海外暮らし最強ナビ・アジア編』(辰巳出版)など。

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