週刊東洋経済 最新号を読む(5/23号)
東洋経済オンラインとは
ビジネス

名古屋土産「小倉トーストラングドシャ」なぜ人気 「ゆかり」「赤福餅」に続き、3位にランクイン

8分で読める
  • 永谷 正樹 フードライター、フォトグラファー
2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

あらためて食べてみると、チョコ感よりもむしろ小倉あんの風味を強く感じる。また、それを引き立てているのが食パンに見立てたラングドシャだろう。あんの甘さとマーガリンの塩気が相まった小倉トーストの絶妙な味のバランスが見事に表現できていると思った。その背後では開発担当の4名の社員によって試作と試食が繰り返されたに違いない。

小倉トースト系土産のパイオニアとして

お土産物は味や見た目もさることながら、パッケージも売り上げを大きく左右する。それを熟知していただけに小倉トーストラングドシャのパッケージも相当こだわったようだ。

「仮に小倉トーストを知らない方が手にしてもご理解いただけるように、外装にも小袋にも小倉トーストの写真を載せました。パッケージのベース色も小倉あんを連想させる紫で統一することで高級感を演出することができました。さらに名古屋のシンボルである金シャチをあしらい、インパクト充分なパッケージに仕上がりました」(小村さん)

こうして1年の開発期間を経て、2011年5月に発売された。小倉トーストという今までにない名古屋土産の新たなジャンルを確立した瞬間でもあった。発売当初は瞬く間に売れて、補充が追いつかず品薄になることもあったという。

洋菓子のお土産では不動のナンバーワンをキープし続けている(写真:東海寿)

駅の売店や高速道路のSAには小倉トーストをイメージした商品がズラリと並んでいるが、小倉トーストラングドシャが一歩どころか二歩も三歩も抜きん出ている。それもそのはず、販売から13年で累計1億3000万枚を突破し、今でも1日平均4万枚が売れているというのだ。

その後、東海寿はラングドシャの生地にエダムチーズとパルメザンチーズを練り込み、チーズの塩味が小椋の甘さをより引き立てた「名古屋 小倉トーストラングドシャ Wチーズブレンド」や、「小倉あんパフェ」をイメージした厚焼きサンドクッキー「名古屋 小倉あんパフェサンド」など続々と発売。小倉トーストラングドシャで培った経験と技術を如何なく発揮している。

左から「名古屋 小倉トーストラングドシャ Wチーズブレンド」9枚990円、「小倉トーストタルト」4枚950円、「名古屋 小倉あんパフェサンド」6枚910円(筆者撮影)

中でも注目したいのは、昨年3月に発売された新商品「小倉トーストタルト」だ。サクサクのタルト生地に小倉あんのチョコとホワイトチョコの2層のチョコを流したトースト型のチョコタルトだが、小倉トースト発祥の店「満つ葉」から暖簾分けをした名古屋で現存する最も古い喫茶店「喫茶まつば」が監修した。これも小倉トーストラングドシャに次ぐ人気商品となっている。

甘い小倉トーストラングドシャを食べた後は、しょっぱいものが無性に食べたくなる。名古屋在住の筆者としては、東海寿にピリ辛の台湾ラーメンかあんかけスパをイメージしたお菓子を開発してほしい。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象