大学に進学してからは「すべての呪縛」から解き放たれたかのように外に向けて活発的に活動するようになる。
「もうバイトと海外旅行の繰り返しでしたね。お金を貯めては友達と海外に行きと、そんなことをずっと繰り返してました。20カ国ぐらいは行ったんじゃないかな」
行き先を決め、3カ月後の旅券を購入。それまでの3カ月間は必死にバイトした。
海外旅行のきっかけは留学した友達に会いにいくことだったが、次第と海外を見て回ること、日本との違いを発見することが楽しくなってきた。
大学の夏休みや冬休みを使っての旅行だったが、次第に「バイトではなく、自営でお金を稼いだほうがいいのではないか」と思うようになってきたという。
20歳で「iPhoneの販売代理店の会社」を自分で作った
「会社員になったら海外に行っている時間なんかないし、でも稼がなくちゃ旅行にいけないしって思った時に『じゃあ、自分で会社を作るのはどうだろう』って発想になったんです。それで20歳の時に親にも相談して会社を作りました」
両親にも出資してもらい資本金100万円でつくった会社は、iPhoneの販売代理店だった。
当時、iPhoneを日本で販売していたソフトバンクの研修会に行き、個人販売の資格をもらい開業。
アメリカでiPhoneが爆発的に売れ、すでにスマホが生活に溶け込んでいるのを間近で感じ、「日本でもこれは売れる」と確信していたからこそ、すぐにそれを実行に移せた。
そうして見事、奥田さんの予測通りiPhoneは日本でも人気商品となった。
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