大谷の「ドジャース流起用法」カギ握る監督の采配 天秤にかけられる「チームの勝利」と「個人記録」
ケチャップ だから、球数もきっちり投げさせると思います。2025年に復活予定の「投手・大谷」(※3)がいいピッチングをしていて、本人が「もう1イニングいきたい」と言ったとしても、おそらく「NO 」と言うのがドジャースだと思います。
村田 エンゼルス時代のように、100球以上投げての完投、完封はなくなってくるでしょう。フロントが「今日の試合は球数が100球に到達する前に代えなさい」と指示したら、たぶんロバーツ監督はそれに従います。
ロバーツ監督は8年連続でポストシーズン進出を果たしているけれど、ワールドシリーズでは1度しかチャンピオンになっていない。それでもクビにならない理由は、フロントに忠実な監督だからでしょう。
福島 大谷選手は昨年、あの「野球史上最高の日」と言われた7月27日のタイガース戦ダブルヘッダー第1試合に自ら続投志願して初完封したけれど、結果的にそのあとケガをしました(※4)もんね。
チームの勝利が最優先になる「これからの大谷」
村田 これからの大谷選手は、自分が思うように「打って投げて」をやるというよりは、チームの勝利が最優先になる。全試合出場がなくなる可能性もあり得ます。
たとえば、チームとしてフリーマン、ベッツ、マックス・マンシーを休ませるためにDHで起用したい場合は、週1回は「じゃあ、大谷選手、今日は休みましょう」という可能性は十分にある。
大谷選手は試合に常時出場したいタイプですが、そのこだわりを捨ててでもドジャースを選んだんじゃないですかね。