大谷の「ドジャース流起用法」カギ握る監督の采配 天秤にかけられる「チームの勝利」と「個人記録」

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ケチャップ 実際に采配している監督は2023年なら、それぞれシーズン後に勇退したガーディアンズのテリー・フランコーナ監督(※1)とか、アストロズのダスティ・ベイカー監督(※2)くらいじゃない?

※1……2004年にレッドソックスを86年ぶりのワールドシリーズへ導き、07年も世界一に。現ガーディアンズを率いた13、16、22年にア・リーグ最優秀監督賞
※2……監督として5球団で26年間指揮。ジャイアンツで最優秀監督賞3度。アストロズ監督としては2021年から3年連続地区優勝、22年はチームを5年ぶり世界一に導いた

村田 ワールドシリーズを制したレンジャーズのブルース・ボウチー監督もそうかもしれない。

だから、数年前のポストシーズンでも、ロバーツ監督は先発投手を決めるのに必要な6~7票のうち、1票分の権限しか持っていない話がニュースになっていました。

あくまでも意思決定者のうちの一人という立場です。

データを上手に活用するのがドジャース流

ケチャップ データで選手を再生させるうまさがあるチームだなという印象があります。

データを重視するから、たとえば6回2死まで来たのに「え? ここで代えるの?」というタイミングで先発投手を代える采配をするのがロバーツ監督というか、ドジャースですね。

村田 フロントが言っているから、従わなければいけないということですよね。極端にいえば、フロントの指示に従った結果、その采配が裏目に出たとしてもチーム全体の責任。

ケチャップ 確かに。監督の責任ではないね。

村田 そう。だけど、球団の方針に逆らって、監督の直感だけで決めた采配で大失敗したら、それはもう監督の責任になってしまうので。

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