「早大1浪2留中退」名家の母を嘆かせた彼の後悔 早稲田行きたい一心で浪人を決意、彼のその後

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「教育熱心な母親の言うことを素直に信じていました。それに加えて、3学年上の姉が同じ小中高で、3年先を進んでいたので、その背中を自然と追いかけて、高校まで進んだ感じがあったのです。

でも、浪人して、初めて母親が望んでない姿になってしまいました。とはいえ、自分で人生の進路を決められたことが、当時の自分はちょっと嬉しくて。

親に負担をかけるのが悪いと思っていたので、授業料を割引してもらえるシステムがあった代ゼミを選んで入ったのはよかったのですが、結局楽しいほうに流れる性格なので、『自分で決めた選択だから、いろいろやらなきゃ!』と思い、免許を取りに行ったり、授業料を稼ぐために、ポプラというコンビニで昼から夜までアルバイトをしていました。今思えば、もうこの時点でだいぶ勉強する気がないですよね……(笑)」

バイト先で7歳年上の彼女ができたこともあり、夏までは勉強に力が入らなかった西さん。しかし、そのような状況を見るに見かねて、8月ごろに母親から大目玉を喰らいます。

母親からの置き手紙で目が覚める

フラフラしていた彼は、夏期講習を迎えた8月のある日、帰宅したときに1枚の置き手紙を見つけました。

そこには、母親からの怒りの言葉がつらつらと書かれていたのです。その中に書いてあった「あなたは地に足がついていません!」との一言がきっかけで、西さんは次の日から別人のように勉強に集中するようになりました。

「この言葉を受けて猛省し、バイトを辞めて、彼女とも別れました。(手紙を読んだ)次の日からは、朝6時に起きて誰よりも早く予備校に行き、7時に勉強開始してから、帰宅して12時に寝るまで、食事や風呂の時間以外は1日15時間ほどひたすら勉強する日々を続けました。遅いときは夜の2時まで勉強していましたね。一気に熱が入るタイプなので、父親も『こんなに頑張ると思わんかった』と驚いてくれました。やばい、このままじゃ早稲田に行けない、という一心でしたね」

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