がんは年齢が高いほどかかりやすいため、高齢者が多い地域ほどがん患者は増える。今回紹介するランキングでは、そうした地域差を排除した年齢調整罹患率(人口10万人対)を用いているため、地方や都市部など年齢構成の異なる地域でも、正しく比較できる。
1位は秋田県、2位は青森県。10位までには北海道や岩手県など、雪国が目立つ。これは、前回(2019年)の統計とほぼ同様。いずれも飲酒率や喫煙率が高く、運動不足や肥満の割合の高いことがよく指摘されている地域でもある。
ランキングでは紹介していないが、青森県、岩手県は死亡率でも5位以内に入っている。
酒類の支出金額でも上位にいる
総務省統計局が公表した『家計調査(二人以上の世帯)』(令和5年)によれば、酒類の支出金額の都道府県庁所在市別ランキングは、新潟市が1位(6万5012円)、青森市が2位(6万4525円)、盛岡市が3位(6万1170円)、広島市が4位(5万7705円)、秋田市が5位(5万7363円)となっている。
最新の研究で、大腸がんの確実なリスク要因が、「過度な飲酒」「喫煙」「肥満」「高身長」「運動不足」とわかっている。糖尿病や女性の「加工肉、赤肉の過度な摂取」もリスクとなる可能性がある。
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