知らないと恥をかく!米国式「お酒」のマナー 「どんな白が好きですか」と聞かれたら?

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一方、ビジネスでの会食となると、曜日に関係なく平日に行われます。接待する側は、レストランを予約し、レストランでは飲み物の注文をします。飲み物をすすめ、好きなものを聞きますが、ワインをボトルでオーダーする場合は、注意が必要です。

お客にお酒を注いではいけない!

日本ではよくワインリストをお客さんに見せ、「お好きなものを選んでください」と委ねてしまうビジネスパーソンがいますが、それは米国ではありえません。ワインの値段の幅が広いからです。ワインリストには、数千円から数十万円のワインが並んでいて、なんと100万円を超えるワインがメニューに載っていることもあります。ワインは予算にも味にも幅があるだけに、必ず、接待側がワインを選んで注文することがマナー中のマナーになっています。

ここで絶対に覚えておいてほしいマナーがあります。接待側であっても、お酒はついではいけないということ。ビールはひとり1本ずつサービスされ、1杯目は給仕されます。そして、その後にウエーターが来なければ、自分でつぎ足します。ワインは、ウエーターがつぎにやってきます。

とりわけ、日本では、女性がお酌することが一般的な風潮としてありますが、米国では女性がお酌をすることはありえません。同行するアシスタントは男女にかかわらずお酒をつごうとするのを見ることがありますが、それはウエーターの仕事なのです。

よいサービスをウエーターにしてもらうためには、接待用の行きつけのレストランを作ったり、サービスが確実な会員制クラブの会員になったりと、接待側は準備を怠りません。テーブルに座る人々は、とにかく食事を楽しむことに専念することが役割です。ただし、接待側になったら、お酒の注文にだけは、気を利かせましょう。

接待されるときでも、多少のワインの知識があったほうが、物事が円滑に進みやすいです。食前酒は、それぞれが注文するタイミングがあります。その際、グラスワインを注文しようとすると、だいたいブドウの種類で何が好きかを聞かれます。ボトルを注文するときには、接待側が「どんな白が好きですか?」「どんな赤が好きですか?」と聞いてくるときもあります。

あなたがお客さんであまりワインに詳しくない場合、白だったら、シャルドネかソーヴィニヨン・ブラン、赤だったら、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワールあたりを答えていれば、大きな問題はないはずです。

逆に接待する側に回ったら、ブドウの種類と予算を上手に伝えて、ソムリエに選んでもらえば簡単です。

横江 公美 政治アナリスト

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よこえ くみ / Kumi Yokoe

名古屋市生まれ。明治大学経営学部卒業。博士(政策研究)。松下政経塾、プリンストン大学客員研究員、ジョージ・ワシントン大学客員研究員、ジャーナリスト、ヘリテージ財団上級研究員を経て、現在、PACIFIC21代表。政策、企画、企業研修に関するコンサルティングを行っている。主な著書に『日本にオバマは生まれるか』(PHP新書)、『話は5行でまとめなさい』(ビジネス社)などがある。

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