知らないと恥をかく!米国式「お酒」のマナー

「どんな白が好きですか」と聞かれたら?

米国では、日本のビジネスパーソンが最も重視しているであろう「飲み会」の概念はない、と言っても過言ではないでしょう。私の経験では、職場での歓送迎会は、通常「ランチ会」であり、「飲み会」はありませんでした。同僚たちとハッピーアワーに行くことはあっても、テーブル席に座っての夕食に行くことはありませんでした。

クリスマスパーティなど、年数回の職場でのイベントでは、職場全体がパーティ会場になります。たとえば、1階の中ホールと7階の大ホール、それから屋上の仮説テントにフードバーが設けられ、ドリンクバーはあちこちの隅に作られたりします。

「飲み会」について、ひとつ気をつけなければならないことがあります。職場であっても、男女が2人で夕食に行くという意味が、日米では大きく異なっているのです。日本の職場では、残業後2~3人で気軽に居酒屋へ、ということはあるでしょう。

それに対して米国では、夜、男女が2人で食事に行くことは、デートを意味しています。だから、仕事で遅くなったとき、一緒に仕事をしていた異性を、お腹がすいたし、一緒に仕事が終わったし、という理由で、気軽に「夕食」に誘うことは御法度なのです。誘われた相手は、「自分に気がある?」と思ってしまうからです。

本気で誘いたい場合は、きちんと手順を踏んで、前もって誘うことをお勧めします。

「飲み友」より「ジム友」

つまり、職場の仲間と酔い潰れるまで飲むような機会は、まったくといってよいほど存在しません。

仕事の時間外で誘われることがあるとしたら、スポーツだったりします。職場にはソフトボールクラブがあり、職員用の掲示板では、ヨガやテニスの仲間を募集する張り紙をよく目にしました。米国の職場では、「飲みュニケーション」よりも「スポーツコミュニケーション」のほうが圧倒的に効果的なのです。

オフィスビルにシャワー付きのジムがあるところも多く、就業時間中に行くこともまったく問題なかったりします。

事務所のジムで週3回ほどワークアウトしていた私のアシスタントは、ジムで違う部署の部長と「ジム友」になっていて、「これ、誰に言ったらいいかな?」と尋ねると、「○○が担当者だよ。ジム仲間だから、僕から伝えるよ」と返されたりしていました。職場のジムは、部署もポジションも超えたコミュニケーションの場になっているのです。

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