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「AIバブル崩壊」の可能性をマジで考えておこう 「2000年のあのとき」とかなり似通っている

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なぜドットコムバブルははじけたのか。ITが世界を変えるという夢は長い目で見れば間違いではなかったが、それには思ったより時間がかかった。

アップルがiPhoneを作り、アマゾン・ドットコムがクラウドサービスを始め、フェイスブック(現メタ・プラットフォームズ)やツイッター(現X)などのSNSが誕生し、世の中の仕組みは確かに変わった。そして今となっては、「マグニフィセント・セブン」の時価総額は途方もない金額となっている。

しかるにそれは、2000年時点の想定とはかなり違ったものであった。株式市場はビジョンやストーリーにお金を投じるものだが、それにユーフォリアが重なったときには、得てして行きすぎが生じることがある。

ドットコムバブルの崩壊が教えたのは、どんなに夢が大きく、成長性がある事業であっても、収益性を無視した計画はどこかで破綻する、ということであった。生成AIでいかにカネを儲けるかという課題が不透明なままで、どんどん株価が上がるという今の状況はやはりおかしいのではないか。

ときに市場は行きすぎ、既視感のある失敗を繰り返す

当欄の「相棒」である小幡績先生(慶應義塾大学院教授)とは違って、筆者はバブルが絶対的な悪だとは考えない。新しい夢にマネーを用意することは市場機能の正しい使い方である。しかし、ときに市場は行きすぎる。そして、既視感のある失敗が繰り返されるのだ。

およそバブルの生成と崩壊くらい人間らしい営みはないと言ってもいい。以前にも使ったような気がするが、こんな格言でこの小文を締めくくるとしよう。「ダンスを楽しむのは大いに結構。ただし、なるべく出口に近いところで」。

(本文はここで終了です。この後は筆者が週末の競馬を予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)

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