50年前、実際に発信「宇宙人向けメッセージ」の中身 パラボラアンテナから電波で発信、返事はきた?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

むやみに宇宙にメッセージを送るのは危険ではないか、と考える研究者もいます。車いすの物理学者スティーブン・ホーキング博士は生前、宇宙人からの信号を捉えても返信するのは危険だ、と語っていたそうです。

メッセージを頼りに宇宙人が地球を訪れたとしても、人類の文明は彼らにとってはバクテリアのようにとるに足らないもので、何の感慨もなく我々は消されてしまうのではないか、というのがホーキング博士の心配です。

(出所:『ウソみたいな宇宙の話を大学の先生に解説してもらいました。』)

どんな結末が待っているかはわからない

メッセージを読み解いたのならバクテリア扱いされることはないのでは? とも思いますが、相手がどんな考えを持っているかを知る手段はないので、どんな結末が待っているかはわかりません。

あなたなら、宇宙人にまず伝えたいことは何ですか? あるいは、どこかの星からメッセージが来ていることに気づいたら、現地に行って何をしてみたいですか?

実際にどう対応するかはともかく、宇宙人とのコミュニケーションを考えることは私たち自身について深く考えることにもつながります。

深く深く考えたその先に、まずは地球人どうしで喧嘩しないような知性を発達させていきたいものです。そして、何万年後かに来るかもしれないメッセージの返事を待ちましょう。

ウソみたいな宇宙の話を大学の先生に解説してもらいました。
『ウソみたいな宇宙の話を大学の先生に解説してもらいました。』(秀和システム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします
平松 正顕 国立天文台 台長特別補佐、天文情報センター 周波数資源保護室 講師

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

ひらまつ まさあき

総合研究大学院大学 先端学術院 天文科学コース 講師(併任)。 東京大学大学院理学系研究科天文学専攻 博士課程修了。博士(理学)。専門は電波天文学、科学コミュニケーションなど。月刊『星ナビ』の連載や、講演、文部科学省「一家に1枚宇宙図」の作成など、宇宙の面白さを共有する活動を積極的に行っている。また、最近は暗い星空など天文観測に適した環境を守る仕事を進めている。著書に『宇宙はどのような姿をしているのか』(ベレ出版)がある。
 

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事