借りた本がない? 猫写真持ってきたら許すにゃ アメリカの図書館「超ぬるい」利用者救済作戦

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本を無くしても、猫の写真があればOK? その意図とは(写真:mitu/PIXTA)

猫が人間の役に立つ日がついに来た。

マサチューセッツ州ウースターにあるウースター公共図書館は、借りた本などを紛失したり破損したりした利用者に対し、3月末までに猫の写真や絵、雑誌の切り抜きを持参すれば、図書館カードの利用停止を解除すると発表した。

同図書館がアメリカで3月に盛り上がる大学バスケ選手権「マーチ・マッドネス(3月の熱狂)」になぞらえて「マーチ・ミャオネス(3月のニャン狂)」と名付けたこのプログラムでは、同図書館に属する7つの分館で借りた本などを紛失・破損し、罰金を避けるため図書館を訪れなくなった地域住民に免罪符(ニャン罪符?)を与える。

罰金を恐れていた利用者が猫写真を手に「出頭」

プログラム開始からわずか数日で、すでに何百人という地域住民が図書館の利用を再開。同図書館のFacebookページにはさまざまな猫の写真が多数投稿され、本館の「キャット・ウォール(猫の壁)」に貼り付けられる写真や絵も増え続けている。

アメリカの公共ラジオ放送NPR系列の地元局WBURはこれを「ニャン新な取り組み」と呼び、「動くのは今にゃ」と図書館利用者たちに急いで行動するよう呼び掛けた。これまでの反応は「ニャンとも良い感じだ」と同図書館長のジェイソン・ホーマーは述べたと、WBURは伝えている。

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