四半期決算に注目してランキングを作成した。
日経平均株価が史上最高値を更新し、4万円台に乗せた日本の株式市場。
『週刊東洋経済』3月16日号の第1特集は「株の道場 4万円時代に買える株」だ。会社四季報「春号」を先取りし、新NISA時代のお宝銘柄を発掘しよう。
四半期決算は企業の足元の状況を把握する重要な手がかりだ。表は経常減益が3四半期以上続いた後、直近四半期で経常増益に転じた企業をまとめている。
41位のTOWAは次世代半導体製造装置を立ち上げた。生成AI(人工知能)向けには、DRAMチップを重ね、高速・大容量のデータ処理を実現するHBM(広帯域メモリー)と呼ばれる半導体が必要になるが、TOWAは真空状態で樹脂を流し込み、封止する次世代装置を投入。その牽引によって今期減益から来期は一気に最高益を更新する見込みだ。
11位のトクヤマは9四半期減益が続いたが、化成品やセメントの値上げで直近四半期の経常利益は前年同期比3.3倍増。来期はさらに半導体シリコンが回復する。
四半期決算を精査すれば、突然の業績鈍化も予測できる。通期計画に対する進捗率から、上方修正や下方修正も推測できる。ぜひ活用していただきたい。
直近四半期 足元急回復ランキング50
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