今後の高値・安値の予想を聞いた。
「堅調相場を支える3つの要因」
BofA証券 チーフ日本株ストラテジスト 圷正嗣氏
2024年末の日経平均株価は4万1000円と予想する。夏場に向けて高値4万2000円を目指し、11月の米国大統領選の2〜3カ月前に3万7000円程度まで調整する場面もありそうだ。
日本の株式市場は急ピッチで上昇を続けてきたので、目先はスピード調整もありうる。ただ、堅調な相場は、しばらく持続しそうだ。それには3つの要因がある。
まずは賃金インフレの持続性。今年の春闘では大幅賃上げを発表する企業が相次ぐ公算が大きい。今は、賃上げなしには人材の採用が困難になっている。
その原資のため製品を値上げする必要があるが、そうなると企業は不採算事業を継続できる余裕がなくなる。これがガバナンス改革につながり、好循環が生まれる期待が高まる。
次は企業の資本政策の改革。東証の要請に応じたPBR改善などの改革案の開示が広がり、余剰資金活用の現実味が増している。自社株買いを継続的に実施している銘柄には、海外投資家の買い越しが続いている。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら