SAPIXが考える「頭のいい子」育てる手帳の活用 保護者は復習や宿題、解き直しをどう見守るか

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ただ、一足飛びに勉強量を増やすことはできません。4~5年生で宿題に苦戦している子は、あせらずに、少しずつ勉強量を増やすスケジュールを作成しましょう。

たとえば、「平日におわらなかった塾の宿題は、日曜の朝にやろうか」と子どもと相談して、時間を確保していくご家庭が多いようです。

また、次第に子どもの心に火がついて、自ら復習をするようになっていくケースもあります。

SAPIXでは、授業時間や宿題の量が多くなる6年生になると「宿題にも優先順位をつけて取捨選択してください」とお伝えします。

たとえば、早くおわりそうな漢字・計算・知識問題から先に解くのもひとつの手。時間がかかりそうなものは、そのあとに取り組みます。

「宿題がおわらない」とあせってこなすのではなく、子どもと相談しながら、得意・不得意分野や志望校に合わせて取捨選択してください。

テストの間違い直しはどんな手順がいい?

テストが返却されたとき、「間違えたところを見直しておきなさい」と、子どもに声をかけていませんか?

そういった指導をされてきた大人は少なくないので、子どもに対しても同じように伝えている人は多いでしょう。しかし、もしかしたら子どもたちは「いつ」「どのように」復習すればいいか、具体的な方法を理解していないかもしれません。

重要なポイントは「なるべくはやく」間違い直しをすることです。テストに取り組んだ記憶が新しい状態で復習をしたほうが効率的です。

最近では、ほとんどの塾のテストがデジタルで返却されるので、テスト翌日には答案と解答・解説が送られ、2~3日の間には電子採点がされた答案が表示されます。

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