ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2--マーケティング手法の活用がヒットの秘訣《宿輪純一のシネマ経済学》

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 つまりこれは、市場調査をして、消費者に受け入れられる展開を導入するといった、まさにマーケティングの手法が活用されているのである。そのため、私も含め大多数の方々には好まれる展開になっているといえよう。
 
 実際、こうしたマーケティングをしっかりと行うことで、観客動員数も安定的に稼ぐことができるのである。もっとも、あまりに安全策を採りすぎて展開がワンパターンになっているような映画もあるのだが。

最初『ハリー・ポッター』は子供向けの映画と思って見ていたが、近作では、爆発したり、死んだり、結構、表現が激しくなってきている。鼻がない登場人物もいるなど結構オカルト的な表現になっているようにも感じる。基本は押さえながらも、やはり“刺激”は強くしていかなければならないということか。


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しゅくわ・じゅんいち
博士(経済学)・映画評論家・エコノミスト・早稲田大学非常勤講師・ボランティア公開講義「宿輪ゼミ」代表。1987年慶應義塾大学経済学部卒、富士銀行入行。シカゴなど海外勤務などを経て、98年UFJ(三和)銀行に移籍。企画部、UFJホールディングス他に勤務。非常勤講師として、東京大学大学院(3年)、(中国)清華大大学院、上智大学、早稲田大学(4年)等で教鞭。財務省・経産省・外務省等研究会委員を歴任。著書は、『ローマの休日とユーロの謎』(東洋経済新報社)、『通貨経済学入門』・『アジア金融システムの経済学』(以上、日本経済新聞出版社)他多数。公式サイト:http://www.shukuwa.jp/、Twitter:JUNICHISHUKUWA、facebook:junichishukuwa ※本稿の内容はすべて筆者個人の見解に基づくもので、所属する組織のものではありません。

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