第4回ダイバーシティ経営大賞・パネルディスカッション--受賞企業担当者に聞く経営戦略としてのダイバーシティ
もう1つの「DSR経営」は、一般の「CSR」という言葉の枠に収まらない、第一生命独自のDaiichi's Social Responsibility というものです。「あらゆる組織で現場型PDCAサイクルを回し続けることで、経営品質を絶えず向上させ、企業価値を高めていく」という考えです。女性だけでなく、全職員がこの担い手でありますが、特に各職場の経営品質の向上に向けた業務改善においては女性職員が主役になれるということから、DSR経営推進の重要な役割を果たすことができると考えています。
以上のようにダイバーシティ推進は当社の2つの経営戦略に直結する経営戦略そのものと位置づけています。
ダイバーシティについては、大きく分けて3つのことに取り組んでいます。1つ目はトップダウンとボトムアップ、2つ目は女性職員の人材育成、3つ目がワーク・ライフ・バランスです。今回は部門賞をいただいたワーク・ライフ・バランスについてお話しします。
当社では、女性が個性と能力を発揮するために働きやすい職場環境づくりが不可欠であるということで、2006年から支援策を改善しています。妊娠や出産、育児、復職などあらゆるステージにおいて女性が働き続けることができるように制度を充実させ、利用を促進しています。