第4回ダイバーシティ経営大賞・パネルディスカッション--受賞企業担当者に聞く経営戦略としてのダイバーシティ

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○一�
あいおいニッセイ同和損害保険人事部人財革新グループの一�です。当社がなぜ女性活躍推進やダイバーシティ推進に取り組んできたのかといいますと、保険業界を取り巻く環境の大きな変化がありました。

 

 

1996年にいわゆる金融ビッグバンが始まりましたが、その結果、保険料の自由化が進み、業界再編が起きました。2001年には当社の前身である、あいおい損保は大東京火災と千代田火災が合併し、またニッセイ同和損保は同和火災とニッセイ損保が合併して誕生しました。そして02年ごろからは、損保各社が独自に開発した商品が続々登場しましたが、05~06年ごろ、商品の複雑化やシステムの未対応などにより、保険金の未払い問題や保険料の適用誤り問題が起こりました。

こうした問題の原因の1つとして、社員の知識不足がありました。問題を解決するには社員や代理店の業務品質を上げていかなければならないのですが、そうなると「とりあえず終身保険を1つ取ってくればいいや。成績を上げればいいや」と考えていた営業の男性社員より、業務をきちんと行い、商品の中身をしっかり理解している女性の力が必要になってきました。また、会社もその必要性を認識しました。ただ、優秀な女性はたくさんいましたが、男社会の中であまり評価されていないという問題がありました。そこで、女性をもっと登用しよう、優秀な女性には能力に応じた評価をしていこうという強い思いがあり、女性を管理職にどんどん登用してきました。

これまでの取り組みは、女性の「キャリア形成支援」「仕事と生活の両立支援」「女性の活躍を支える風土醸成」の3つを柱として進めてきました。そして、女性の活躍推進を通じて仕事のやり方や会社の風土を変えていく、その結果として企業の生産性が向上し、企業の競争力の強化につながってきたと認識しています。女性の管理職登用や女性の活躍推進は、企業の成長力のための第一歩だと思っています。当社の場合、社長が「社員の半数は女性社員である。女性社員の活躍を支えられない管理職は当社には要らない」とまで明言しています。昨年10月に合併しましたので、当然2社の間に温度差がありましたが、温度差を埋めるのではなく、高い温度のまま維持してこられたのは、やはり社長からのトップダウンというのが非常に大きかったと思っています。

 

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