「不適切にも」とブラッシュアップライフの共通点 命を守るために、過去を変える物語になるか?
冬ドラマNo.1の話題を集めている、TBS金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』が、第5話で大きな転換点を迎えた。
第4話までは昭和と令和それぞれの社会を相対的に風刺しつつ、クドカン節全開のコミカルな昭和小ネタで勢いよく突っ走ってきたが(過去記事:「不適切にもほどがある!」世代で生じる"温度差")、第5話では一転。そのタイトルにつながらないシリアスなストーリー展開となった。
※以下、1~5話のネタバレがあります。ご注意ください。
タイトルを地で行った第1話〜第4話
これまではまさに、タイトルを地で行くストーリーだった。
第1話では、令和にタイムリープした昭和のおじさん・小川市郎(阿部サダヲ)が、職場での男性から後輩女性への「がんばれ」などの声がけをパワハラ、セクハラと捉える会社の過剰なコンプライアンスに、昭和人の熱い仕事意識をぶつけた。
第2話も舞台は令和社会。テレビ局で働くシングルマザーの犬島渚(仲里依紗)が育児も仕事も1人で抱えて奔走するなか、働き方改革を唱える職場で、市郎は同調圧力により自分で働き方を決められない矛盾をつきつける。
第3話は昭和と令和のテレビ局のバラエティ収録現場を舞台に、昭和のお色気バラエティの自由奔放なセクハラぶりと、令和の情報番組の過度なコンプラに発言が縛られる不自由さが対照的に描かれた。
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