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認知症の母が同じものを何度も買ってしまうワケ 認知症の「なぜ?」がわかり、介護が楽になる

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かまぼこに賞味期限はあっても、愛情に賞味期限はありません。

現実問題としては、買い物の日を決めて、買い物リストを一緒につくり、買い物の前には冷蔵庫の中を一緒に片づけるなどの対応が必要かもしれません。

でも、不可解で奇抜に見える行動には、理由がある場合があります。

認知症になった家族にイラッとし、思わず責めてしまいそうになったら、一度落ち着いて、「なぜそうしたのか?」に思いを馳せてみてください。

その背景にある認知症の人の思いに触れると、沈みがちだった暗い気持ちがほっこりと温かくなり、一気に晴れ上がることがあります。

(画像:『ボケ、のち晴れ 認知症の人とうまいこと生きるコツ』より/マンガ・中川いさみ)

沈んだ気持ちを「晴れ」にするのは「ボケ」と「ツッコミ」

80歳の藤田さんは、ある日私にこんなことを言いました。

「じゃんけんのパーと一緒。頭がパーだけん、しょうがなかね」

認知症になると、「私、バカになっちゃった」「あんぽんたんだから」など、自虐的な表現をする方が結構います。私も一瞬、どう切り返すか迷ったのですが、

「藤田さんはパーですか……じゃあ、私はチョキを出しますね」

と言うと、これに藤田さんは大笑い。私もつられて大笑い。

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【「普通の会話がうれしい」という感覚】

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