バルミューダとツインバード「トースター」比較 トレンドは総菜パンを温め直す「リベイク」
また、「フライ」モードも搭載しており、フライ、天ぷら、唐揚げなどを再加熱できる。見た目は加熱前とほぼ同じだが、中までしっかり温かく、外はサクサク。特にコロッケやエビの天ぷらの食感に感動した。これなら買ってきて冷めてしまっても、お店で食べるような焼きたて、揚げたてが味わえる。デザインや用途はこれまでの「BALMUDA The Toaster」と似ているが、「ReBaker」は別のブランドとしてリベイクをメインに利用したい人向けの製品と言えるだろう。
なお、「ReBaker」はスチームを使わないので「BALMUDA The Toaster」シリーズのように水を入れる必要がなく、手軽に使える。ただ、「BALMUDA The Toaster」シリーズのほうが食パンのトーストについては焼き上がりがよい。ミミの張りと表面がサクッとしていて、中がしっとりとしているトーストがバルミューダらしい特徴でもあったが、その良さは薄れていた。「ReBaker」は少しカリッと仕上がるので、厚めのパン(4枚切り、5枚切り)であれば、一般的なトースターよりも焼き上がりがよく、小麦の香りを楽しめる。
ツインバードはプロ監修で焼きたてパンを再現
ツインバードは、コストパフォーマンスの高い家電を販売しているメーカーとして知られていたが、ここ数年で変わってきている。
2018年に登場したプレミアム全自動コーヒーメーカーシリーズから、高価格帯の家電にも力を入れている。現在はベーシックな「感動シンプル」と、高価格帯の「匠プレミアム」という2つの製品ラインを展開しており、今回紹介する「匠ブランジェトースター(TS-D486B)」は後者にあたる。同製品はバルミューダの「ReBaker」と同じく、温め直しが得意なトースターで、ツインバードの中では高価格帯の製品だ。
このトースターは、トモニパンの浅井一浩氏と共同開発することで、職人の焼き上げを再現している。浅井氏はドイツで開催されるパン作りの技術を競う世界大会「iba cup」で、日本人で初めて優勝した職人だ。パンの種類やメニューによって最適な火加減に微調整したのが浅井氏だ。
ハード面では庫内上下にヒーターがそれぞれ2本ずつあり、上ヒーターは遠赤外線カーボンヒーター、下はハロゲン(近赤外線)ヒーターを採用している。遠赤外線カーボンヒーターは熱をすばやく伝え、下のハロゲンヒーターはじっくり熱を加えられるので、パンを表面から中心までムラなく加熱し、パン本来の香りや味を引き出すことができる。
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