「。」は怒ってる?"マルハラ"にみる世代間のズレ 「感情が読み取れない」スマホ社会の"超弊害" 

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最近は、なかなか聞かなくなった言葉も多いかもしれません。

よく聞くお母さんの言い回し・例&意味②

●盆と正月が一緒に来たよう……すごく忙しい様子。また、楽しいことやうれしいことが重なること

●何(なん)や彼(か)や……いろいろと。さまざまに。あれやこれや

●午前様……深夜の午前0時を過ぎてから遅い帰宅をすること。主に外で長いこと飲んで帰ってきた場合にいう

●ほっつき歩く……目的もなく、あちこち歩き回る

●聞こえよがし……悪口や皮肉などを、わざと当人に聞こえるように言うさま

●お里が知れる……しゃべる言葉や立ち居振る舞いなどで、その人の素性や育った環境がわかる。下品な行為の人は育ちが悪いことがわかる

●頭でっかち……体に不釣り合いに頭が大きい、というたとえで、理屈ばかりを言って、まるで実行が伴わないさま

●御託(ごたく)を並べる……くどくどと自分勝手な言い分を並べ立てる

●ああ言えばこう言う……人の言うことに対して、いちいちつまらない理屈を並べて素直に聞こうとしないさま

●死んで花実が咲くものか……どんなつらいことがあるにせよ、死んでしまっては何にもならない。それは愚かすぎる。生きていればこそ幸せや成功をつかむ可能性もあるのだから

●亀の甲より年の功……年をとり積み重ねてきた経験は貴いものだ、の意。「コウ」の音が同じなので「亀の甲より」と付けて、覚えやすくしている

●茶々を入れる……真面目に話しているそばから、冷やかしたり何か冗談めかしたことを言って、話を邪魔する

●目の黒いうち……生きている間は。存命中は。「目の玉の黒いうち」とも

【よく聞くお母さんの言い回し:力試しクイズの答えと意味】
★仏の顔も三度……いくら慈悲深く温和な人でも、繰り返しひどいことをされたり嫌な目に遭えば、しまいには怒るよ、という意。「仏の顔も三度撫づれば腹立つ」の略
★四の五の言う……あれこれ、何のかんのと文句を言う
山口 謠司 大東文化大学文学部教授

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やまぐち ようじ / Yoji Yamaguchi

1963年、長崎県佐世保市に生まれる。
大東文化大学文学部中国文学科教授。中国山東大学客員教授。博士(中国学)。大東文化大学文学部卒業後、同大学院、フランス国立高等研究院人文科学研究所大学院に学ぶ。ケンブリッジ大学東洋学部共同研究員などを経て、現職。
著書にはベストセラー『心とカラダを整える おとなのための1分音読』(自由国民社)、『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ』(ワニブックス)などがある。

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