戦場で戦う傭兵「嫌な奴はいない」意外なカラクリ 会社員でなくとも自分をアピールする必要も

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質問3:「仕事が面白くないです。給料的には満足しているが、楽しめない。時間を浪費している気がします」「仕事内容は満足しているし、やりがいも感じるが、でも給料が少ない。給料のために転職するか悩んでいます」

高部さん:多くの日本人には理解できないと思いますが、僕は小学校のときに兵隊になろうと決断しました。お金は全く気にしてませんでした。

ミャンマーでの傭兵時代には収入はありませんでした。だから厳密には職業といえないかもしれません。戦闘が少ない時期に日本に帰ってきてアルバイトをして稼いだ金で、ミャンマーに戻りました。日本でのアルバイトはやりがいは感じていませんでしたが、

「お金を稼ぐのはやりたいことをやるため。資金を稼いでるんだ」

と思っていたから、苦しいと思ったことはありませんでした。

「日本での成功例」から外れることが「不幸」ではない

日本人は、仕事を中心に考えすぎだと思います。また「仕事に打ち込んでないとダメ」というような風潮がありますよね。仕事はお金を稼ぐためと割り切って、やりがいは別に作ってもいいと思います。

(『日本人傭兵の危険でおかしい戦場暮らし 戦時中の軍隊の真実編』より/(C)高部正樹・にしかわたく/竹書房)

例えば、一流企業に入って、タワーマンションに住んで、というような「日本での成功例」から外れることがすなわち、「不幸な人生」ではありません。場合によっては、お金と、やりがいの両どりは高望みなのかもしれません。何かやりがいを見つけて、そのためにお金を稼ぐ=仕事をする と思ったら楽しくなるかもしれません。

「でもやっぱりお金は大事だよ」という人がいます。でも一度「何のためにお金が必要なのか?」を真剣に考えてみてはどうでしょうか? 金がないなら、ないなりに生活はできます。今の生活を維持できないなら、落とせばいい。

僕は、日本でのアルバイト期間、出費を防ぐために真冬でも湯をわかさなかったし、キャベツを醤油で炒めたものだけを食べたりして金を貯めました。なければないで生活はできるものです。

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