ところが、いざ婚活を始めてみると、同世代の男性は8割方、子どもを希望していることがわかった。
「びっくりしました。50代、60代になっても、男性は子どもを希望しているんですね。しかも、そうした男性の年収は平均値の人が多くて、特別高いわけではない。資産も持ち家程度。子どもを育てるのには、相当のお金がかかりますよね。どうやって、子育てしていくつもりなのでしょうか? 相当な預貯金がおありなのでしょうか?」
「結婚したら、子どもを授かりたい」という40代後半、50代、60代の婚活者がとても多いのが、婚活の現状だ。初婚者はもちろん、再婚者でも前の結婚で子どもを授かっていないと、次の結婚では子どもを望む。
ただ、そんな男性婚活者たちが、子どもを出産することができる年の離れた女性と結婚できる確率は極めて低い。これも婚活の現状だ。
また、どんなに高年収であっても、15も20も年下の女性と結婚するのは至難の業。なので、かたくなに子どもにこだわっていると、成婚できないまま年月だけがむやみに過ぎていく……。
筆者が、みほこのような女性に勧めるお相手は、再婚者で前の結婚で子どもを授かっている男性だ。
みほこの年齢なら、対象男性がアラフィフになるので、自分が親権を取っているにしろ、別れた妻が親権を取っているにしろ、子どもは大学生や社会人になっており、もう手がかからなくなっている。
子どもが成長した姿を見届けている男性というのは、再婚したときに自分の新たな子どもを望まない傾向にある。それは、子育てにどれだけの時間と体力とお金がかかるのか、わかっているからだろう。
みほこは、子育てをすでに終えている再婚者を対象にして、現在も果敢にお見合いをしている。
再婚者の子どもに嫉妬する初婚者?
かずこ(49歳、仮名)は年齢的に子どもをあきめていたので、先の筆者のアドバイス通り、再婚で子どもがすでに大きくなっている男性に多くのお申し込みをかけていた。ただ、子どもが男の子で、女の子の子どもがいる人には申し込みをかけていなかった。
なぜなのか理由を聞くと、こんな答えが返ってきた。
「娘さんだった場合、パートナーが娘さんに優しくしているのを見たときに、同性として焼きもちを焼いてしまうと思うんです」
相手は娘で、赤の他人の若い女性ではないのだが、そこは初婚女性独特のピュアな感覚なのだろう。
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