結婚相談所のサイトに登録をしたのだが、お申し込みをかけてくる同い年の男性の年収は、それほど高くない。年齢を上げてアラフォー男性ならば、1000万円超えの人からのお申し込みがかかってくる。
「年の近い人にこだわっていたけれど、年収のある男性のほうが、結婚後の暮らしが楽になることは確かなので、上の人にも会ってみます」
そう言って、40代前半にまで年齢を広げたのだが、年上男性と数人のお見合いをして、こんな感想を漏らした。
「10歳以上離れていると、やはり話していてジェネレーションギャップを感じました。あと、年収の高い男性は、物言いが上から目線の人が多かった。デート代はすべて払ってくださいましたが、“女性が自分の時間や生活スタイルに合わせて当然”だと思っている気がしました」
年収も年齢も同じくらいの男性とのデートは割り勘が多かったが、何をするにもこちらの意見を聞いて、時間なども合わせてくれた。
そこで筆者はさとみには、こんなアドバイスをした。
「家庭を築いていくなかで、自分が何を一番に求めているのかを考えてみたらいいのではないですか?」
イコールな目線で、パートナーと何でも話し合える家庭を築きたいなら、やはり同世代の男性を選んだほうがいいだろう。ただし、そこでパートナーに高年収が望めなかった場合は、女性もイコールな立場で仕事を続けていく。この場合、家事や育児も分担となるだろう。
子どもは私立に入れて、お金をかけた教育を施したい。習いごともさせたい。豊かな暮らしを望むのであれば、家庭内の年収は、重要視しなくてはならない。
女性の年収が高ければいいが、年収が平均的もしくは平均よりも低いのであれば、高年収の男性との結婚を考える。そのときには年齢やそこに感じるジェネレーションギャップにも目をつむらなくてはいけないだろう。
そして最終的にさとみが選んだのは、同世代で年収も同等の男性との結婚だった。結婚して子どもを授かっても、仕事は続けていくという。
子どもを望まない相手を探す
みほこ(46歳、仮名)は、30代の頃、7年ほど同棲をしていた恋人がいたのだが、40歳を手前にして、恋人関係を解消した。
「いい人がいたら、今度はちゃんと入籍をして、結婚したい。できることなら、最後のチャンスに子どもを授かりたい」と思っていたのだが、いい人に出会えぬままに、46歳になってしまった。
「出産は年齢的に厳しいので、これからの人生をともに歩いていける男性を探したいです。なるべくなら同世代の男性がいいです」
入会面談のときに、こう言っていた。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら