ゴンチャの「420円モーニング」が超絶面白かった タピオカブーム終焉後も人気維持、その実力は?

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(筆者撮影)

店内のテーブルの小ささからも、ドリンクのみオーダーする人がメインターゲットなのがわかります。

そして驚いたのが、テイクアウトも多いこと。オーダーカウンターからは「モバイルオーダー◯番の方〜〜」という声が何度もあがり、若い女性がいかにスマホを使いこなしているかを知る機会にもなりました。かなりの人数が店内にとどまることなく、ドリンクをさっと受け取り颯爽と店外に消えて行きました。

ゴンチャの向こうに見えたブルーオーシャン

「ゴンチャだけ、何がそんなに特別なんだろう?」と疑問に思っていたのですが、考えると「スタバ」や「タリーズ」「ドトール」など、おいしいコーヒーが手頃な価格で飲めるコーヒーチェーンは乱立して、今や戦国時代なのに、紅茶だと「ゴンチャ」ぐらいしか思い浮かびません。

Sugarドーナッツとブラックティーのモーニングティーセット420円(筆者撮影)

「紅茶専門店」というと、有閑マダムがヨーロピアンな店に集い、ウェッジウッドだのロイヤルコペンハーゲンだのリチャードジノリだのの、繊細なティーカップでいただくというのが、昭和からつづく定番です。コーヒーよりも紅茶が好きだとしても、ちょっとハードルが高すぎるし、お値段も高すぎます。

カジュアルに専門店のお茶が飲みたい層にとって支持されるのは最もなこと。現時点ではカジュアルなティースタンドは「ゴンチャ」が唯一無二と言っても過言ではないでしょう。

タピオカミルクティーの影に隠れてみえなかった、ブルーオーシャンが垣間見えた気がした朝でした。

編集部注:本記事に登場するメニューの価格は、すべて取材時点のものです。昨今の円安、原材料高騰などの影響を受けて価格が改定されている可能性があります。また、店舗によってモーニングの値段・内容は異なる場合があります。
チェーン店最強モーニング
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大木奈 ハル子 ブロガー・ライター

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おおきな はるこ / Haruko Ookina

40代のサブカル好き主婦ブロガー・ライター。東京都港区の、狭くて古い(30平米築50年)ボロマンション在住のミニマリストで、夫と猫と同居中。趣味はチェーン店の朝メニュー食べ歩き、特技は節約とDIY。日本聴導犬協会の、子犬預かりボランティア活動中。著書に『台所図鑑』(大和書房)がある。テレビ出演は『THE TIME,』(TBS系)など。『東洋経済オンラインアワード2023 クリエイティブ賞』受賞。アメブロ公式ブロガー。
アメブロ:https://ameblo.jp/1room2live/
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