ゴンチャの「420円モーニング」が超絶面白かった タピオカブーム終焉後も人気維持、その実力は?

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セットドリンクの「阿里山ウーロンティー」は、「アイス→甘さは普通→氷の量は普通→トッピングはなし」でオーダーしています。飲んだことがない人は、ウーロン茶に砂糖を入れることに違和感を覚えるかもしれませんが、飲んでみるとこれがおいしいのなんの。

ゴンチャのドリンクカップはシーラーで蓋をしているのでこぼれにくいのも特徴(筆者撮影)

「阿里山ウーロンティー」はウーロン茶とは名乗りながらも、苦味や渋みは控えめ。赤みが強く明るい色味で、紅茶とウーロン茶のいいとこ取りをしたようなお茶です。一口飲むとふわりと華やかな香りが口の中に広がります。

飲み口はスッキリとしていて、でもお砂糖が入ってしっかり甘いので元気が出る感じ。甘い飲み物が欲しいけれどオレンジジュースは酸味が強すぎるし、炭酸飲料は刺激がありすぎる。そんなときにドンピシャな飲み物が「ゴンチャ」なのかもしれません。

ゴンチャの店内は若い女性ばかり

タピオカに振り切っていなかったからこそ、今でも人気を維持しています(筆者撮影)

ゴンチャはタピオカブームの終焉後も、人気を維持しつづけています。

「ゴンチャ」はご存じのように、2019年のタピオカミルクティーブームを牽引した、大人気店です。2020年のブームの終焉後も他店が続々と閉店していくなか、順調に店舗数を伸ばし続け120店舗以上を展開しています。

タピオカミルクティー屋と誤解されがちなのですが、実はグローバルティーカフェである「ゴンチャ」。2006年に台湾で創業され、アジアを中心に世界で約2000店舗を展開する人気チェーン店に成長しました。

筆者が訪れたのは、東京駅の地下街にある店舗です。平日の朝10時前の店内には10人ほどの女性客が座っていました。

本連載では、牛丼チェーンなどにも足を運んでいる筆者。周囲にはスーツ姿の、それなりに年齢を重ねた男性ばかり……ということも少なくないのですが、「ゴンチャ」は女性客オンリー。全員が見た感じかなり若く、10代と思しき女性もいました。

チェーン店を取材していると、店ごとに性別や年齢など客層に偏りがあるものですが、こんなに若い女性に支持されているお店は類をみません。

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