「職場で会社批判ばかりする残念な人」へ賢い対処法 「否定することができる自分はすごい」と錯覚

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考えられる大きな理由の1つは、「自分に自信がないから」です。

自分に自信があって周りからも認められている人は、わざわざ批判に時間を費やしたりはしません。しかし、自分に自信がない人や周りに認めてもらえない人は、会社を否定することで、職場でうまくいかない自分の立場をごまかしていることがあります。

仕事の評価や人間関係で満足いく結果が得られないのは、自分が悪いのではなく、自分を正当に評価できない会社や上司が悪いことにしてしまえば、傷つかないですむからです。批判されることが怖い人ほど、周りを否定する傾向があります。

「否定することができる自分はすごい」と錯覚

「承認欲求を満たしたいから」という可能性もあります。SNSの誹謗中傷やマウントを取りにくる人もそうですが、他を否定することは、一番簡単に満足感を得ることができる方法だからです。自分はなんの努力をせずとも周りを否定するだけで、優位に立ったような気持ちになれます。

ターゲットにされた人は落ち込んだり、謝ったりすることもあるので、そうやって否定することで得た成果によって、「否定することができる自分はすごい」と錯覚してしまうのです。

そんな「社内批評家」の人が、仕事で成功することができるかというと、正直なところ、難しいと思います。誰だって自分や勤めている会社を悪く言う人には協力したくないし、好意的な印象を持てません。「否定的な人」への対処法は、たいていの場合は「気にしないこと」や「関わらないこと」です。

だから、「アレもコレもダメだ」と否定する人は周囲から避けられ、どんどん孤立していきます。よほど特殊な仕事や、技術職など、代わりがいない仕事でないかぎり、他人の協力なしに成果を出すことは難しいはずです。だから、「社内批評家」の人が会社で成功する可能性は低いのです。

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