日本人の会話から「ことわざが消えている」深い訳 「いったい何のこと?」薄まる比喩の共通認識

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さらに、短い3文字で、ユニークな比喩と深い意味を表す言葉もあります。

【3文字比喩/理解力クイズ】

問題/次の比喩の意味は何でしょう?

「関の山」
「青天井」
「糠喜び」
「虎の子」
「紅一点」
「朝飯前」
                    (※答えは、記事の最後に)

若い人たちには、このような日本語の奥深さや多種多彩な言葉の妙にも、ぜひ触れていただきたいもの。

せっかく日本人に生まれたのです。

私たちの財産とも言うべき日本語の世界を自らせばめるのは、いかにももったいないことです。

そのためにも、年配者は豊かな日本語を若者にたくさん伝え残してほしいと願いますし、そして若い人たちも、意味がわからないときは忘れないうちに調べるという習慣を、ぜひ身に付けてくれたなら、と思います。

比喩のイメージを頭の中でビジュアル化

よくわからない比喩を持ち出されて、相手の言ったことが一瞬わからないときは、どうしたらよいか。

それは想像力を働かせて、比喩のイメージを頭の中でビジュアル化してみるといいのです。

場面の「絵」が浮かんだら、意味もおおよその見当がつきます。

たとえば、傲慢さや自信過剰を戒める「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉。

豊作の稲田で実った米の穂が謙虚にうつむいているイメージが浮かびませんか。

そのように身を律しなさい、という教えが伝わってくる感じです。

また、非常に危険きわまりないことをするという意味の「虎の尾を踏む」

自分の足でそれをつい踏んでしまったら、と想像するだけで震えがきそうでしょ。

「二枚舌を使う」の意味
【二枚舌を使う】私たちの財産とも言うべき日本語の世界を自らせばめるのは、いかにももったいない(イラスト:『じつは伝わっていない日本語大図鑑』より)        
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