日本人の会話から「ことわざが消えている」深い訳 「いったい何のこと?」薄まる比喩の共通認識

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諺の例でもわかるように、日本語における比喩は、じつに巧みなものが多い。

日本語ならではの巧みな比喩に関心を

たとえば、人の顔一つとっても、比喩がこんなに。

「目が肥える」「のどから手が出る」「あごが落ちる」「眉に唾をつける」「出鼻をくじく」「頭でっかち」……。

あるいは、「効果がない」とか「無駄だ」という同じ意味を表すたたとえが、これほどたくさんあるのをご存じですか。

「猫に小判」「豚に真珠」「犬に論語」「牛に経文」「馬の耳に念仏」「石に灸」「のれんに腕押し」「豆腐にかすがい」「糠に釘」「二階から目薬」「月夜に提灯」……。

また、特に若者がキョトンとしがちなのが、「~のような」という言い回し。

用事メールだけを短く打つスマホ生活では、「生きた」日本語との接点が乏しく、そもそも“遠回しな”日本語は不必要ですから、「~」に入るモノが頭に浮かばないのですね。

【~のような/理解力クイズ】

問題/次の〇に入る生き物(架空もあり)は何でしょう?

「〇が豆鉄砲を食ったような」
「〇につままれたような」
「借りてきた〇のような」
「蛇に睨まれた〇のような」
「〇がのたくったような」
「陸に上がった〇のような」
「〇の首を取ったような」  
           (※答えは、記事の最後に)
「目鼻がつく」の意味
【目鼻がつく】日本語には、じつに巧みな喩えで本来の意味を込めた言い回しがたくさんある(イラスト:『じつは伝わっていない日本語大図鑑』より)
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